【書評】ついにでた!日本初のAWS認定試験プロフェッショナルレベル対応の書籍は、充実した模擬問題と解説を使って学習できます!
はじめに
皆さんこんにちは。石橋です。先日AWS認定試験のアソシエイトレベル3つの試験に合格し、プロフェッショナルレベルの学習をはじめました。
今回は、先日6/27に発売された日本初のAWS認定試験プロフェッショナルレベルに対応した書籍である、『AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル 試験特性から導き出した演習問題と詳細解説』を購入し、読ませて頂きましたので、レビューをさせて頂きます。
『AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル 試験特性から導き出した演習問題と詳細解説』
そもそもAWS認定試験とは
AWS認定資格とは、AWS上で構築/開発/運用などの技術的な専門知識を問うAWS公式の資格です。
資格は現在12種類存在します。
Foundational, Associate, Professionalの順に難易度が高くなり、Specialiyはその名の通り、それぞれの専門分野の知識が問われる資格になります。
今回書評を書かせていただくのは、Professionalレベルのソリューションアーキテクト プロフェッショナルの試験対策の書籍になります。今まで、ProfessionalやSpecialtyとった高度なレベルの試験の対策のための書籍は日本では出版されていなかったのですが、先日6/27についに本書が出版されました。実務経験が少ない私のようなエンジニアにとっては、とても心強く感じます。
また、余談になりますが、Professionalレベルのセキュリティ試験の対策本も7/29に発売予定となっておりますので、興味がある方は是非チェックしてみてください。
AWS 認定セキュリティ試験対策テキスト (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2020/7/29
本書について
ざっくりどんな本で、どんな人におすすめなの?
本書は、AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル試験の対策のために、試験特性から導き出された演習問題と詳細解説により、学習が出来る本となっています。つまり、全体としては、演習問題や模擬試験を中心とし、そこから試験のイメージやAWSの各サービスの仕様・特性など掴んでいくような構成になっており、AWSの各サービスの仕様について、順番に体系的に触れているものではありません。
ですので、AWSの各サービスに関してある程度知識のある方や、実務にてAWSをサービスを触った経験がある方などが、試験でどのような点が問われるのかを確認するために利用するのか良いと感じます。
AWSの各サービスについて体系的に学習したい方は、以下の記事も参考にしてください。
目次
本書籍の目次は以下のようになっています。
- 第1章 AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル試験の概要と特徴
- 第2章 各種サービスの概要
- 第3章 試験で問われるシナリオの特性
- 第4章 「組織の複雑さに対応する設計」分野におけるケース問題
- 第5章 「新しいソリューションの設計」分野におけるケース問題
- 第6章 「移行の計画」分野におけるケース問題
- 第7章 「コスト管理」分野におけるケース問題
- 第8章 「既存のソリューションの継続的な改善」分野におけるケース問題
- 第9章 模擬問題
各章の概要
各章についての概要を説明していきたいと思います。(私の主観的な意見が入っている部分もございますので、その点はご注意いただければと思います。)
第1章 AWS認定ソリューションアーキテクト -プロフェッショナル試験の概要と特徴
AWS認定試験の体系や試験の概要、プロフェッショナル試験で問われるシナリオカテゴリなどの解説がされています。
第2章 各種サービスの概要
試験で扱われるサービスの概要について解説されています。サービスがどのようなケースに用いられているか、そのサービスを利用するとどのような利点があるかについて言及されており、サービスの細かい仕様には触れられていません。
本書29ページより
また私が受験した、SAA-01の試験で扱われていたサービスよりも幅広いサービスが解説されているように感じました。
第3章 試験で問われるシナリオの特性
試験の各出題分野において、問題がどのような文脈・シナリオで出題されやすいか、またその分野で重要な考え方はどのようなものか、どのようなサービスがそのソリューションとして用いられることが多いかについて解説されています。
本書64ページより
第4章~第8章 各分野におけるケース問題
各分野におけるケース問題とその解説があります。目次である、試験の出題分野もその中でケースごとに細分化され、細分化された分野ごとに3~6問の問題とその解説があります。解説は、正解の解説はもちろん、不正解の選択肢のどこが誤っているかの解説や、全体のイメージが湧きやすい図が載せたており、ケースごとに問題を通して丁寧に試験対策問題をすることができます。以下の写真は、問題の解説の一部です。
本書86ページより
第9章 模擬問題
本番の試験同様に75問も模擬試験があります。ケース問題のように、一問ごとにすぐ次のページに解答と解説がついている形式ではなく、問題が連続で75問載っており巻末にそれらの問題の解説があります。解説もケース問題と同様に正解の理由や考えるべきポイントや全体の構成図が記載されており、とてもわかりやすいものになっています。本番の試験を想定した、時間を測定しての練習ができそうです。
まとめ
これまで書籍で学ぶことができなかった認定試験に対する書籍が出版されることはとても嬉しいことですね。
あくまで、AWS公式のドキュメントなどの資料や自分の実務やハンズオン経験を中心に、AWSへの理解を深めていくべきだと考えていますが、幅広く範囲の深い知識が要求される試験のために、問題ベースで学習できる本書籍は、試験の合格を目指す人にとっては、とても心強い書籍だと感じます。
近いうちに、「合格してきました」という内容を本記事に追記できるように頑張ります。
(追記)2020/7/31に受験し、無事合格することができました。本書の演習問題で試験の感覚が身についたことが大きかったように思います。ありがとうございました!!!
この記事が誰かの参考になれば幸いです。